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【ソーシャルビジネスモデル部門 金賞】チームひふみんでSDGsに挑戦!

2019.3.20 wed

株式会社一二三工業所 × 株式会社シュクレサレ、株式会社不知火、NPO法人真成会

■ビジネスモデルを実践して
昨年は弊社のキャラクター「ひふみん」を活かしたノベルティグッズとして「メモ帳」と「アクリルたわし」を福祉事業所のみなさまと企画しました。メモ帳は工賃通常1円のところを約20円(一冊当たり)に設定し、1年間で400冊納品していただきましたので、8,000円の売上となりました。アクリルエコたわしは、当初は生産可能個数が月5個でしたが、工程を別けて利用者のみなさんで分担したり、スキルが上がった事で月10個の生産が可能になりました。弊社としてもノベルティでの使用やイベントでの販売をしていたので、増産は有り難い話でした。またこのアクリルたわしによって福祉事業所の工賃の課題啓蒙・水の課題啓蒙につながると同時に弊社のイメージアップにもなっています。アクリルたわしはこれまでに90個を納品いただきました。1つ500円で発注していますので、45,000円の売上となりました。及びこれまでの時給換算が100円のところを200円と倍にすることができました。ノベルティグッズの発注は定期的に定まった量を発注しますので、利用者の方のやる気が喚起され、納期が分かっているため計画を立て、工夫して作業を行うようになりました。
ビジネスプランの展開として、同業者にも水の啓蒙活動の促進を提案し、そのツールとして「ひふみん」グッズを利用して頂くという企画はまだ実現はしていません。ただ共感頂いている同業者や、洗剤を販売している企業とのコラボレーションが生まれたりもしています。
■新たな取り組み
今年の新たな取組みとしては、水の課題啓蒙をしている中で企業としてもっとエコにも取り組まなければと思い、不知火様と協働で「廃材アート」を始めました。弊社は設備工事をしているので、現場で廃材が出ます。その廃材の回収・リサイクルを福祉事業所にお願いをします。回収した廃材は、アート作品で使える物と使えない廃材を仕分けます。アート作品の制作過程で出た廃材も責任を持って処理業者へと運搬します。処理業者での買取価格と作品の販売価格が事業所の売上となります。回収の仕組みについて現在は企画段階で、さらなる調査等が必要ですが、廃材からアートを創ることは進めているところです。
■2年間を振り返って
福祉未来価値創造大賞に参加して、企業の課題を福祉事業所の方と一緒にアイディアを出し、実行し、課題解決+工賃向上ができた事はもちろんですが、それ以上に価値があったと思うことは、福祉事業所のみなさんとの関係性が構築できたことです。企業として今まで知らなかった世界や考え方を教えてもらい、気づいてみれば毎週会ったり、ご飯を食べに行ったり、イベントをしたりと仲間となりました。互いに助け合うことができ、新たなことにも共に挑戦できる強い仲間ができたと思います。