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【福祉未来価値創大賞2019 大阪府知事賞 大賞】HUGWELL:みんなでHUG して社会貢献

2020.2.1 sat

ソーシャルビジネスモデル部門
<付加価値型>
株式会社新・栄 合同会社工房はんど

HUGWELLはエシカル消費志向の方に福祉事業所の製品を流通させる仕組み。またメーカーの商品を購入し、商品についているアンケートに回答またはシリアルナンバーを入力することで、ポイントが貯まる。貯まったポイント数に応じて、福祉事業所の商品と交換できる仕組みで、メーカー・販売店・お客様・福祉事業所、4 者の課題を同時に解決できる。

■ポイント
福祉事業所は商品を作れるが、販売先確保が難しいという問題を抱えている。また新・栄のようなメーカー会社には、直接お客様に製品を販売していないメーカーもある。販売店を通じて製品が流通することでメーカーも販売店も、お客様の要望を組入れた製品開発や改良が出来ない問題を抱えている。お客様もメーカーや販売店に、自分の要望を伝える仕組みが有るのは限られたメーカー。メーカー、販売店、お客様に加え、福祉事業所が加わることで4 者の問題が同時に解決できる仕組み、それがHUGWELLシステム。本サービスを通じて福祉事業所の製品を世の中に流通させ、品質の向上、誤解や偏見を取り除き福祉事業所とお客様のコミュニケーションの場を作り上げ、作業する人のモチベーション向上と工賃向上、活性化に繋げていきたいと考えている。
■ビジネスモデル
中小企業が99.7%を占める社会構造の中で、製造直売型の企業は少なく、確実に製造小売業の分野に、事業展開できる企業は数少ない。HUGWELL システは、誰もが利用できるプラットホームを提供し、メーカーや販売店を守り、お客様の声に耳を傾け、社会に必要な新たな商品を提供できる可能性を広げる。販売促進予算はどのメーカーも持ち合わせており、それを活用してアンケートキャンペーンを実施する。アンケート結果は、HUGWELL システムにより福祉事業所経由でメーカーへ通知されるため、メーカーの製品改善に繋がる。また、福祉事業所とのコラボによって、会社の社会性をよりアピール出来る。お客様はポイントで交換した福祉事業所の製品を受け取る時に、普段の買い物と違い、福祉事業所のことを知り自分の買い物がより社会の役に立っていることを感じ取れる。そして、福祉事業所に目を向ける人が増えると、製品のブラッシュアップをしなければならない状況が福祉事業所に起きると考えており、そのことがまた福祉事業所の工賃向上に繋がり、正のスパイラルアップになる。
1. メーカーが、キャンペーン対象商品にシリアルナンバー付きシールを貼り、販売先に卸す。

2.エシカル消費志向のお客様に向けて販売。(お店の販売促進になります。)

3.お客様は、シールに載っているQRコード又は、URLを元にHUGWELLにアクセス。アクセス後、会員登録をする。

4.お客様は、アンケートに答えるもしくは、シリアルナンバーを入力してポイントをGET。ポイントを使ってオーダー(キャンペーンに応募)ができる。

5.福祉事業所が、お客様にオーダーされた製品を発送。

6.ハグウェルシステムが、お客様のアンケート結果をメーカーに送信。

7.ハグウェルシステムが、キャンペーン結果(製品の発送数や製品の評価等)をメーカーに送信。

8.メーカーが、ハグウェルにキャンペーン代を支払い、ハグウェルから福祉事業所に商品代・送料・手数料を支払う。

■工賃向上
メーカー企業の販促予算が福祉事業所に回るので確実に工賃の向上が出来る。消費者に直接、意見が聞きたいメーカーは多く、HUGWELL システムの利用を活性化していけば、その分福祉事業所への工賃支払いも増える。また利用企業の増加によって、福祉事業所とのパートナーシップも広げる必要があるため、多くの福祉事業所に関わって頂くことができる。